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キンモクセイ
キンモクセイの季節だ。
町のどこを歩いていても、どこかからキンモクセイの香りが運ばれてきて、鼻をくすぐり「ほらもうこんな季節だよ!」と気づかせてくれる。
そして、幼い頃の、キンモクセイの香りとともにいた時のフィーリングがリアルに迫ってくる。

当時の感受性に舞い戻るいっしゅん。

雪のように降りつもる、小さな黄色い花。
木をずっと見上げて、落ちてくる花を飽きることなく眺めつづけてた。
あるいはその香りただよう中、空に見とれてたときの、切ないほどのワクワク感。
青と白のコントラストの鮮やかさ、光の含み具合…

具体的に何をしていたか記憶にもなく、ただ、その感触の中にすうっと入っていく。
キンモクセイの香りの中にいた、どこかの時間につながっていく。
キンモクセイの魔法。

そして、いつの間にか香りが町から去っていき、サクラと違って「そろそろキンモクセイも終わりだね〜」などと言われることもなく、ひっそりフェイドアウトし。
次に気づくのはまた来年のこの季節。
「え、もうこんな季節なの?」と。

ふと。
この愛すべきルーチンは年に一度。
じゃあ、あと100回も見れないじゃん。
ていうか、平均寿命からしたら、生まれて70〜80回しか体験できないよね。
おお!そんな貴重なイベントなんだ!

てことは。
つまりやっぱり、キンモクセイだけじゃなく、どの瞬間も貴重なイベントで見逃せないってことなんだな〜。
などと思いつつ、のんびりのんびり歩いたり、時にはじいっと佇んだり。
足どりさえ、普段とはちょっと違ってくる。
これもおそらく、キンモクセイの魔法。
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