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みんな、同じモノでできている。

(注:食事中の方、虫が苦手な方は読むのご遠慮ください(笑))

朝、ゴミ出しで外に出たら、家の前の道路端でカマキリが死んでました。
羽が力なくひろがって、仰向けで。
だけど、何だか動いてる。
不思議に思って近づいてみたら、お尻から黒くて長細いものが出てこようとしている最中でした。
おそらく寄生虫と思われます(汗)。

寄生虫って主が死んだら出てくるんだ〜。
その黒く細長いものが、グルグルウネウネと、自身の身体で大小の円をコイルのようにいくつも描きながら、必死に出てくる。
丸まっててよくわかんないけど、カマキリの体長の2倍以上はあろうかという長さ。

これ、普段だったら気持ち悪くて、見ないふり感じないふりして、速攻で逃げる場面のはずなんだけど、なぜか目が離せません(汗)。
出終わるまでずーっと見てました。
頭の部分では気持ち悪いと思いつつ、同時にハートは、彼の動きや質感に美しさを感じてたから。
そこに命のリズムが刻まれているようで。

出てきてもなお、一定のリズムで大小の円をコイル状に体で描きながら、留まることなく動きつづけるその様子は、どこか優雅ささえ感じられ。
天気の良い朝で、黒々したボディは朝日によってテカテカと光さえ含んでいるような。

この虫の動きのリズムを感じているうち、ふと、

あ。このテカテカした虫と、私の肉体は、基本的には同じ物質で出来ているんだ!

と気がついたのです。

同じ地球上にいる生物であるかぎり、根本は同じモノでできている。

だって、地球に存在する物質からしか、私たち生物の肉体は造られないもの。

私たちみんな、もとは同じ宇宙の塵からできている。
つまり。私とこの虫は、同じ地球の一員なんだな〜って。しっくり。

あるとき宇宙の塵が集まって、地球という星になり…という、宇宙の営みまで妄想している間にも、虫はなお留まることなく円を描いて動きつづけている。

生きてるって、美しい。

でも寄生主がいないから、いつか死んじゃうんだろう。

…と、道端でしゃがみこんでいると、ゴミ出しにきた近所の方がご挨拶。
さすがに「何やってるんですか?」「寄生虫みてます」とは言いづらく。
そのあたりで不審がられないように、家に戻りました。

そして仕事に行く頃に、もう一度見にいったら、
円を描いたコイル状の、立体的な形のまま死んでました。
テカテカの光はなくなっていて、粘土を造形して干からびさせたような。
時折、畑とか道端で見かけたことのある謎の物体。
これは寄生虫の亡骸だったのか〜。と人生初めて知りました。
そして、傍にはカマキリの亡骸が風に吹かれ、羽が揺れている。

両方とも、このまま放っとくと風に吹かれ飛んでいくのか。アリや微生物が分解するのか。
すごいなあ。
そうして全てがリサイクルされて、余るものなんて一つもない。
地球が自然に創ったものだけだと、生命の循環は完璧なんだな〜。

まるで教科書に載ってるような基本中の基本の知識ですが。
今回のカマキリと寄生虫との出会いのおかげで、これまで以上により深い理解と実感が訪れて。

と。そんなタイミングに、季節はずれのツクツクボウシが一匹、どこかで必死に鳴きはじめ。
でもこんな時期に、その呼びかけに応えるセミはいるのかなあ。
最後の一匹だったらどうするんだろう。
あ。毎年「最後の一匹」という運命のセミは、必ずいるんだ。
そっか、切ないなあ。

切なくも悲しくも、美しい。
そして、このセミも私と同じモノで出来ているのだなあ、と。

カマキリも、寄生虫も、ツクツクボウシも。
秋の、美しくも切ない出会いを、ありがとう。
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