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完熟極まる柿。
このブログではお馴染み、行きつけの季節料理の店「乙斗精(おっとせい)」。
その日、いつものようにランチをいただいたら「食後のデザートにどう?」と、完熟の柿を出してくれました。

もう完熟も完熟、トロットロに熟した柿。
皮も破れそうな柔らかいのを、冷蔵庫で冷やした一品です。

そういえば、最近こんなにトロトロになった柿、食べてません。
もしかしたら家で放置していても、こんな風になるかもしれませんが、
そこはやっぱり乙斗精が出してくれる一品。いただいたのは、樹上で自然に完熟した柿なのです。
「やっぱり、木でしっかり栄養もらって熟したのが一番美味しいけえね」

それはそうだ。
でも、完熟するのを待って収穫するのは、結構難しいのだそう。

すでに皮が破れそうになってるので、
「採るときにうっかりすると、ペチャって潰れるんよ。用心せんと」
また、蜂もいっぱい来るらしく、収穫に手間がかかるのだそうです。

さらに熟れに熟れると、カラスとの競争になるみたい。
人間もカラスも、熟れどきを見計らってます。
ちょっと出遅れると、カラスに先を越されてしまうのだそうです。

とか、大将からはそんな話が、まるで「世の中の常識だよね」的な扱いで繰り出されます。
でも常識じゃない私には、すごく新鮮で楽しいお話。

完熟極まる柿のために、人間とカラスが本気で対等に競ってるのを想像すると、ちょっと微笑ましい。けど私だったら面倒すぎて諦めそう。放置してカラスに譲っちゃうかも。

なので、大将にとっては普通でも、私にとっては、そんなにエネルギーを注いで手に入れた樹上完熟柿はかなりの貴重品です。

そんなお宝をいただいていいんですかっ?みたいな(笑)。

こういう物語を聞いてからいただく柿は、美味しさが際立ちます。
手や口をベトベトにしながら、がぶっとかみつくと、トロトロのゼリーのような食感で。完熟まで木でスクスク成長した実だから、滋養たっぷりの自然な甘さが心地よく。
木に守り育てられた実に宿る、大地の滋養をおすそ分けしてもらった感じ。

「本当は木から採ってすぐが一番旨いんじゃけどね」
いやいや都会っ子としては、これでも十分おいしゅうございました。
そんな柿エネルギーを身体に入れた勢いか、おかげさまでこんな文章書いちゃったくらい(笑)。

いつも美味しいものを、さりげなく出していただいてありがとうごさいます。
秋の味覚の本気モードを堪能できてシアワセ〜。ご馳走さまでした!
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