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ウエサクの月
昨日は5月の満月、ウエサクの月。
噂によると、ブッダが生まれたのも亡くなったのも5月の満月の日らしく。
スリランカなどの仏教圏ではお祭りが行われます。
日本だとウエサク祭といえば、京都の鞍馬寺が有名。
ずっと前に、一度だけ参加したことがあります。

ウエサク祭に出かけなくても、毎年この日はお月見してることが多い。
気候がいいので、暑くも寒くもなく、蚊にさされたりもぜず、のんびり眺められるからかな。
昨日もベランダに椅子を出し、最近入手したおとっときの日本酒「小笹屋竹鶴」の純米生原酒などを、チビリチビリと舐めながら観月会。
あと、寺田本家の「五人娘」もクイクイっとね。

ウエサクの月が、晴れ渡った夜空にピカーンと輝いたり、
群雲がじわじわと通り過ぎて、月に影をおとしたり。
万華鏡みたいに展開する夜空を、飽きることなくぼんやり眺めていると不思議な感覚がやってきた。

それは、これまで満月を眺めてきた日々を、同時に体験したかのような複雑な感覚。

私はこれまでに、何度となく、数えきれないほど、満月を眺めてきたと思う。
特に20代の頃、1年とか半年とか長く海外を旅しているとき、フルムーンというのは一大イベントで。
次の満月にはどこの街にいようか?とか考えるし、
旅行者同士で話すときも「この前の満月は、どこにいたの?」みたいな会話になる。

時間を気にしない旅をするうち、カレンダー的な時間より、いつのまにか月のリズムを目安に生活するようになってたみたい。
だから満月をいつも指折り心待ちにしてました。
日本で仕事を始めても、その習慣は変わることなく。

なので満月には、たくさんの思い出がある。
鞍馬山で、タイの島で、インドのヒマラヤで、富士山の麓で、吉祥寺の井の頭公園で、そして家のベランダで…。

おそらく昨日の複雑で多層的な感覚は、
今までに満月と共にいた時間、
私のすべての満月体験を、同時に味わっていたような。
その時々の私の感覚が、幾重にも重なって、全部を体験していたような。

それは言葉では到底表せないけれど。
私の人生の旅程を醸して熟成させて、そこに漂う薫りにひととき触れていたような。

…と、そんな不思議な時間を過ごせたのは、美味しく醸された日本酒がお手伝いしてくれたからかもね。

それにしても。
こうして書いてるうちに思ったのは、
さっきは「数え切れないほどの満月をみた」と言ったけど、
冷静になると、案外、数えるほどだと思う(笑)。
だって、年間13回くらいでしょ?全部晴れて見えたとしても。

1年で多くて13回。つまり70年間皆勤でお月見しても、満月が見れるチャンスは100回以下。
としたら、満月を眺めるというのは、けっこうレアな機会だと思う。

…って、それ言い出すと新月も十六夜も十三夜も、どれも年13回なのですが。
ということは毎日レア(笑)。
やっぱり人生、毎日が貴重だなあ。なんて、あらためてしみじみ。

最近、日々の生活や仕事の中で、観月の機会が少なくなってるな〜と思ってたところ。
今回みたいに心地よく、ゆったり月を眺める時間、もっと創っていこっと。
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