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「天然うなぎ」という祝祭。
いつもの行きつけのお店「乙斗精(おっとせい)」で、天然うなぎをいただきました〜!

これは私にとって、年に一度、恒例の贅沢となってます。

そもそも今のご時世、天然うなぎという存在自体、めったにお目にかかれません。

でも乙斗精の大将は、ご実家が島根の山奥。
故郷の川に上がってきたうなぎを地元の人が獲ったときに、分けてもらえるのだそうです。
もちろんほとんど獲れない年もあって、タイミング次第では食べれない年もあります。
だからこそ、一期一会。
貴重な天然うなぎを、心からの歓びと祝福をもっていただきます。

ランチを食べに行ったときに、ちょうどタイミングよく
「今年も入ってきたよ〜。どうする?」と言われると、あらためて吉日(笑)に予約を入れて「うなぎ祭り」の日までカウントダウンしながらワクワク待ちます(笑)。

そして当日。私たちはたいてい「うな重」にします。
出来上がりを待ち、ワクワクとお重の蓋を開けたら…
そこにはキラッキラの天然うなぎが!

それはもう、本当に本当に美味しいです。
エネルギーに充ちた、生命力そのもののような。
ひと口食べただけで、身体に巡る「何か」を感じます。
波動が高い、とでもいうか。
だから量は要りません。4〜5切れいただいただけで満足します。

噂にきくと天然うなぎの稚魚は、遥か彼方、広い海のどこかで育つらしく。
最近ようやく長年の研究により、おおよその場所は突きとめられたとのことですが(太平洋の真ん中あたりでしたっけ?)、何にせよかなり遠方でお育ちのご様子。
つまり、そんな遠くから泳いで日本の川の上流まで遡ってきてくれるわけで。

しかも大将いわく、同じ天然うなぎでも、川を遡ってくる前に河口付近の海で釣り上げたものもあるそうですが、そちらは何故か「川をのぼったうなぎよりも味がおちる」のだそうです。

何となく、わかる。
うなぎさんにとって川を遡るのは旅の最後のチャレンジで、一番のヤマ場をクリアしてないことになるのかなあと。

川を遡ったうなぎさんの、地球規模で大冒険してきた莫大なエネルギーを、私がこうしていただける有り難さ。

人間は、他の生命を食べることでエネルギーをもらって生きているんだなあ。
と、こういう時にあらためて感じます。
しみじと心からの感謝が湧き上がってきます。

普段の食事の際には「命をいただいている」という事実をつい忘れがちなのですが、
こういうパワフルで美しいエネルギーを感受すると、背筋が伸びるような思いで、ハッとそのことに気付かされます。

しかも、エネルギーが美しいだけでなく、もちろん味も素晴らしい。
それは乙斗精の大将の腕が素晴らしいから。

私は東京にいる頃は、浅草の「色川」のうな重が大好きでした。
その当時、色川の大将に「天然うなぎ」についての話を聞いたことがあります。
色川はうなぎ専門店として、量の問題で養殖うなぎを使ってましたが、

「天然うなぎを使ってる店があったとしても、今の若い奴ら(料理人)は天然うなぎの精力を扱えるような力量がない。まずちゃんと捌けない。うなぎとの勝負に負ける。天然はもの凄く強いんだよ。天然モノを扱う機会は今はめったにないし、そんな慣れてない奴が扱っても美味しくならないんだよ」

と、言っていたのをとても印象深く覚えています。
なので、そのせいか当時は「天然うなぎ」を売りにした店があっても、あまり興味がなかったのですが、乙斗精の大将なら話は別。

なんせ大将は中学生の頃から、地元の川で自ら獲って、そして捌いていたのだそうです。
今やものすごい力量かと思われます(笑)。

そんなこんなで、めったにない貴重な素材、扱う料理人も素晴らしく…と、いろんな奇跡が重なって、今ここに燦然と輝いている「うな重」をいただいた次第です。

これが祝祭でなくて何だというのでしょう(笑)。

これを食べた後は、たとえ土用の丑の日であろうと、しばらくうなぎは食べません。
年に一度の贅沢、この充実した幸せ感、満たされた感覚をキープしたいので(笑)。

もしかしたら、うなぎもいつかレッドリストに載って、食べられなくなるかもしれません。
今年も無事にいただけたことに心から感謝します。

うなぎさん、遥か彼方の海で育って、川を力強く遡って、私のもとに来てくれてありがとう。
あなたのエネルギーを無駄にしないで、充実した日々を送りますね!
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