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キンモクセイ
キンモクセイの季節だ。
町のどこを歩いていても、どこかからキンモクセイの香りが運ばれてきて、鼻をくすぐり「ほらもうこんな季節だよ!」と気づかせてくれる。
そして、幼い頃の、キンモクセイの香りとともにいた時のフィーリングがリアルに迫ってくる。

当時の感受性に舞い戻るいっしゅん。

雪のように降りつもる、小さな黄色い花。
木をずっと見上げて、落ちてくる花を飽きることなく眺めつづけてた。
あるいはその香りただよう中、空に見とれてたときの、切ないほどのワクワク感。
青と白のコントラストの鮮やかさ、光の含み具合…

具体的に何をしていたか記憶にもなく、ただ、その感触の中にすうっと入っていく。
キンモクセイの香りの中にいた、どこかの時間につながっていく。
キンモクセイの魔法。

そして、いつの間にか香りが町から去っていき、サクラと違って「そろそろキンモクセイも終わりだね〜」などと言われることもなく、ひっそりフェイドアウトし。
次に気づくのはまた来年のこの季節。
「え、もうこんな季節なの?」と。

ふと。
この愛すべきルーチンは年に一度。
じゃあ、あと100回も見れないじゃん。
ていうか、平均寿命からしたら、生まれて70〜80回しか体験できないよね。
おお!そんな貴重なイベントなんだ!

てことは。
つまりやっぱり、キンモクセイだけじゃなく、どの瞬間も貴重なイベントで見逃せないってことなんだな〜。
などと思いつつ、のんびりのんびり歩いたり、時にはじいっと佇んだり。
足どりさえ、普段とはちょっと違ってくる。
これもおそらく、キンモクセイの魔法。
月の入りを堪能しました。
中秋の名月の翌日は、満月。最近流行中のスーパームーンでもあります。
「よ〜し、今日の夜はゆっくりお月見するぞ〜!」
と、はりきってたのですが、なぜか仕事終了後にものすごーく眠くなって、帰った瞬間にお風呂も入らず爆睡してしまったのです。

で。
「あっ!お月見!」と、ハッとして目覚めたのは朝の4時過ぎ。
あっれ〜。しまった、いつの間に…とあわてて窓を開けてみると、
まだ、いてくれました。
雲ひとつない西の空にくっきりポッカリ。
寝ぼけた目には眩しすぎるほどの光量が、世界に燦々と惜しみなく注がれてます。

あれ、もしかして真夜中より、今お月見するほうが意外といいかも。
と思いました。
月の位置的に、部屋の窓からちょうどいい感じで座ってのんびり眺められるのです。
しばらく眺めてたら、ダンナも起きてきて。
この前入手した、すっごく美味しい日本酒を用意してくれました。

というわけで、早朝にまったり月見酒を楽しみながらのお月見に。
そして、そのまま約2時間ほど。月の入りまでお付き合いさせていただきました。

久しぶりでした。月が帰っていくまでを見送るの。
海外を旅行していた頃は、よくやってました。
当時、長逗留した土地での一番の楽しみといえば、月や太陽、空や雲とともにいることでした。
別に用事も何もないので、時間を贅沢に使えます。

今回みたいに時間をかけて月の入りを見たり、月や朝日が昇るのを待ち望んだり。
夕日が落ち、夕焼けが消え、いつの間にか天の川がくっきり見えてくるまでの一連の流れを、ずーっと、ただ、眺めてたり。

どの時間をとっても、もう二度と見れない、今だけの美しい世界が展開するのが楽しくて。
次の瞬間がどうなるのか見届けてたくて、ついついずっと眺めてしまうのです。

この満月もそうでした。
窓も開けると、朝の澄んだ空気が流れ込んでくる。
まだまだ暗くて寝静まった頃から、だんだん明るくなっていく。
鳥が目覚めて空を飛びかい始めたり、野良猫が鳴いたり、新聞配達のバイクが走ったり。
近所の家々も、朝早い家に次々に電気がともり。
また朝がきて、世界が動き始める。動物も人間も起きてくる。

その間にも刻々と月は移動する。空が白み始める。
凛とした空気から、だんだん人の気配が混じる空気に変わっていく感触。
そういう時間の流れを、リアルに感じる機会がしばらくなかったなあ、と気付きました。

そして時間の流れをゆっくり味わうと、この時間に生きてるありがたみがしみじみ感じられ。

月を見送ったあと、もうすっかり明るくなった東の空に移動して、
今度は日の出をしばらく待って。
ご来光も拝むことができました。
太陽が出てきた瞬間、世界が一気に変わるのがすごい。

そこまで見届けて、ようやく満足。
いや〜、爆睡してしまってどうなるかと思ったけど、結果としては、めったにできないことが堪能できてよかった。
やっぱり、できるだけ自然と接する時間をたっぷり豊かに創っていかないとな〜と思った次第です。
四万十川の水。
ホエールウォッチングの前日は、四万十川源流の山奥に住む友人の家に泊まりました。
広島からゆっくり車で7時間くらい。こちらからは初めての訪問です。
山奥とは聞いていたけど、予想以上の奥深さ。

その家から先は人が住んでいない、というくらいの山の中。
もちろん、ケータイは圏外です。
そして水道も引いてもらえなかったそうで、近くの沢の水をそのまま引いているとのこと。

この水が、びっくりするほど美味い!
四万十川の水はおいしいとは聞いてたけど。
私はそこまで水グルメじゃないので、それぞれの産地(?)の美味しさの違いとか、よくわからないほうです。
でもこの水はそういう細かいところを突き抜けて、とにかく圧倒的に美味い!というのがわかる。

なんというか、舌にきめ細かくまろやか。吸い付くようにフィットする感じ。
五体が大喜びしてる中、そこから体にすうっと染み渡っていく感じ。
ボトリングもされていない、湧きたてのクリアな生きた水。生命力が溢れた水。
こんなの飲み続けたら長生きするだろうなあ。

そして夜には高知名物「カツオのたたき」までご馳走になりました!
これまた新鮮で、しかも口に入れた時の薫りがこれまでに食べたものとは全然違う!
どうやらホンモノのたたきは、藁で燻すのだそうです。
しかも燻し歴35年という名人の技を食べさせていただいたらしく。
しばらくは、他のたたきを食べる気になれなそうです。

たたきと共に、その美味しい水で割った高知の栗焼酎を味わい。
さらにはその美味しい水で炊いた、友人が作ったお米を味わい。
最高の晩餐になりました〜。本当にどうもありがとう!

そしてもちろん高知の最高のお土産として、お水をしっかりいただいてきました。
家に戻ってから飲むのも、また良し。
山奥の川のせせらぎや朝の森の香りを反芻しながら、たっぷり楽しませてもらいました〜。
花まつりの日に久しぶりの三瀧寺へ
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4月8日、お釈迦さまの誕生日に、三瀧寺へ行ってきました。
でもこの日を意識して行ったわけではなく、ちょうど用事が予定より早く終わったので、ふと思いついて「あ、この時間なら久々行けるね〜」と、偶然訪れたのです。

大好きな場所ではあるけど、これまでの寒い時期にはついつい足が遠のきます。
ようやく気軽におまいりできる季節になりました〜。

久しぶりに、まずは三の滝でエネルギーチャージ。
自然に囲まれて、深呼吸して、水音を聴いていると、それだけで嬉しくなります。

その後、ダイナミックな二の滝を堪能し、
本堂で観音さまにおまいりすると、
普段は見かけない甘茶のセルフサービスが置いてあります。
そしてお釈迦さまの像が華やかに飾られていて。
「あれ、もしやお誕生日!?」と、そこで初めて気づきました。

花まつりの日にしては、すごく静かな境内で。参拝者も普段と同じくらい。
甘茶のサービス以外には特別なイベントをしている気配もなく。
そういうところもなんだか三瀧寺らしくていいなあと。

個人的には、甘茶を頂いてる時に、お釈迦さまからメッセージを届けてもらえたので、
ちょうどこのタイミングに三滝に呼んでいただいたのかな〜と思うことにしました(笑)。
ここに来ると、なぜかいつもタイムリーなメッセージがほろりと降ってくるのです。
(って、事あるごとに毎回ブログに書いてる気がする…。今回メッセージの内容は長くなるので省略〜)

そしてそこから一の滝にのぼって、ゆっくりデトックス。
ほんと、一の滝の水音を浴びているだけで、スーーーっと身体がクリアになっていく感じが不思議で心地よくて。

下山する頃には、まるで温泉にでも入ったようなスッキリ気分に。
は〜、やっぱり三滝はいいなあ!と来るたびに思います。
広島市内の身近な場所、うちの店から車で10分で、こんな豊かな自然の中、デトックス&チャージできるなんて、本当にありがたいことです。

そろそろ新緑が芽吹き始めていたので、また近いうちに遊びにこよう!と思いました。

ほんのり、ほんのり。春がきた。
満開になったかな〜、と思ったら、明日からは雨模様。
桜の見頃はほんとに一瞬でとおりすぎていきますね。

私は2〜3日前に今季初のお花見をしてきました。
仕事の合間を見つけて、平日の明るい時間に小一時間ほど。
人も少なく、のんびりできました。

店から徒歩5分ほどの河川敷にある桜並木が定番スポット。
ベンチもあって、お気軽に花見が楽しめます。
こんな手頃に花見が楽しめる場所に店があってよかった〜。
と、毎年この時期にはしみじみありがたく思います。

行きがけにコンビニコーヒーをゲットして、そのまま河川敷に直行、
ベンチを選んで居座ります。

特に何をするわけでもない、この時間はとっても贅沢。
なんだか、あらゆる風景が「ほんのり」してました。

ソメイヨシノはほんのり淡い桜色。
気持ちのいい青空も、くっきりとした青じゃなく、春らしいほんのりとまろやかな空色。
河の水の色も、光の加減か、美しいエメラルドグリーンに輝いていて、
でも鮮やかなグリーンではなく、ほんのり優しい水の色。
時おり顔を撫でる風さえも、ほんのり暖かくて、柔らかい。

そんな、春らしい「ほんのり」にしばらく囲まれてるうちに、
身体が環境になじんで、ほんのりしてきました。
っていうか、ようやく春になったことに身体が気付いたみたい。
桜が空が風が河が、みんなで春を謳歌してくれるおかげで。

今までは、まだ身体が冬モードだったらしく、どこか寒さに備えて緊張がありました。
それが、このお花見でいきなり「なあんだ、もう春になってたの〜?」
といわんばかりに、身体がゆるみ始めてびっくり。
そのたちまちの変化が面白くて、顔の筋肉もゆるんでニヤリ。

しかも、自分が冬モードで縮こまっていたこと自体、自覚してなかった。
緩んだときにようやくわかるのですね。
頭では「もう春だな〜」と理解していても、
身体はやっぱり、春を実体験しないと納得しないみたい。
実際に季節を感じないと、身体は調整が難しいんだなあと。

仕事仕事と、毎日店の中にいることが多く、自然と触れ合う時間は少なくなりがち。
もちろん、毎日1〜2時間でも自然の中でお散歩ができるようなら申し分ないだろうけど、現実はなかなか難しい。
そんな中でお花見というイベントは、心身共に春が来たことを感じるためも大事なんだな〜、なんて思いました(笑)。

そんなわけで、私は先日ようやく身体が春モードになったばかりです。

さまざまな種類の小鳥たちが枝から枝を渡って、蜜めあてで花をついばむ。
メジロが桜をくわえたまま飛び立つさまの、なんと春らしいこと。
河の上では、真っ白なシロサギや、真っ黒な川鵜が大きく羽ばたいて。

自分の身体が春モードになってみると、鳥たちもみんな春モードで動いてるのをくっきり感じられます。
ようやく春の活き活きしたエネルギーに身体が共振してきたような。

これから、桜吹雪になり、葉桜になり、いつの間にか新緑が出て…と、
めまぐるしく移り変わるエネルギーを、身体でしっかり味わいたいので、
なるべくいっぱい散歩に出かけよう。と思いました。
スミレの天ぷら
今日も時間がとれたので、大好きな「乙斗精」でランチしてきた。
そろそろ、タラの芽とかバカの芽とかが出てくる頃と聞いていたので。

まさに、いいタイミングだったみたい。
店中にところ狭しと、タラの芽などの山菜が置かれていて。
ぜいたくして、昼定食だけでなく山菜の天ぷらを別注。

定食の汁物の椀を開けた途端、優しい薫りが広がる。
よくみたら山のスミレが入ってた。
なんて繊細な。

おかずにはタケノコやフキ、春の菜類いろいろが、それぞれ素材の風味を活かした味わいになって登場。春の祭典。
名前も知らない菜物が、桜で和えてあったりね。

そして山菜天ぷら盛り合わせには、お待ちかねのタラの芽バカの芽はもちろん、コゴミにツクシ、山うどなどなど。
さらに今日は少し普段と違った趣向で花が多く、ツバキにサクラ、そしてスミレが姿も美しく揚げてあって。
葉も茎も花も、まるでスミレが咲いていた姿をそのままうつしたような。

「華やかですねえ」
「今ね、山の上では、その小さなスミレがようけ咲きようるけえね」

今こうしてるときにも、寒い県北の山のほうでは、こんな可憐なスミレが咲いている。
そのさまを想うと、行ったこともないその県北の山に一瞬ワープする。
濃い紫の、小さなスミレがひっそり咲くのを見た気分になる。
スミレの天ぷらをいただきながら、山の冷涼な風をスッと感じたような。

この店にくると、そういう自然の営みを体感できるのが不思議。
日々流れている自然の時間やエネルギーそのものを味わえるような。

またこの店のこと書いちゃった。
スミレの天ぷらは初めてだったので、ついつい浮かれてしまいました。
まだまだお正月気分。もうすぐ春気分。
お客さんから「これ、猫ちゃんにお年玉ね〜」
と、高級猫エサ缶をいただきました☆
どうもありがとうございます。
空も蓮も、とても満足そうでした。
お年玉もらえて、よかったね。

と、まだまだ、常連さんが今年初に来ていただくと
「あけましておめでとうございます☆」と言ってるし、
お正月気分もほのかに残ってるわけですが、
それでも月日は粛々と過ぎ去り、昨日はいつのまにか、大寒。

えっ。
ってことは、2週間後には立春ですか⁈
春が立つんですか⁈
ちょっとビックリ。です。

お正月気分サイドとしては、まだまだ冬籠りしてコタツに入ってたいような感じもします。
でも、きっと山の木々など自然の世界では、急速に春にむかって準備着々なのでしょうね。
もう少ししたら春気分もほのかに薫ってきそうな予感です。
まだまだ身体は寒くて縮こまるけど、気分だけは自然と同じく、ひそかに春仕度を始めようかな〜、と思った大寒明けの一日でした。
夏至で台風。
本日、夏至。しかも台風までやってきて。
なんてエネルギーの漲った日なんだろう。

いつも夏至の時期になると、やたらと空気が濃厚に感じられる。
自然界のあらゆる生命が活性化しているような。
草も樹々も山々も、虫も鳥も。
あの濃厚さは、いのちの濃厚さを感じているのかなあと。

そこに台風まで加わって。
ぶ厚い雲や気まぐれに降る雨の端々から、地球の途方もない力強さを味わえて。

大きく深呼吸してみる。
身体にめいっぱいこのエネルギーを浸透させたくて。
すみずみまで、透明で熱い生命力がいきわたったような気がした。

ダブルでいのちの贈り物を、どうもありがとう。
新緑の三瀧寺
久しぶりに三瀧寺へ行ってきた。
いつものように、あの空間をただ散策するだけで、いつのまにか心身ともにスッキリとクリアリングされる。
頭のてっぺんからスコーンと突き抜けるような爽快さがもたらされる。

このスッキリ体験を味わうたびに、
「あーっそうそう、このかんじ大事。やっぱもっと頻繁にこなくちゃ!」と思う。毎回。

しかもこの時期は新緑がとてつもなく美しく。
透明感のある目に優しい色彩と水音が、ふだん以上にクリア&ソフトにしてくれた感じ。

そして私にとって三瀧寺は、新しい気づきや視点、メッセージをもらえる場所でもある。
もしかして、占猫のお客さんにとってのタロットリーディングみたいな感じかもしれない。

タロットリーディングは(ざっくりまとめちゃうと)、その人の魂からのメッセージが届くことで、そこからもし必要ならば、その人に気づきや洞察、世界の拡がりがもたらされたりします。

そして私にとっては三瀧寺も、何かテーマや課題があるとき、あるいは「何かよくわからないけどスッキリしないとき」とかに行くと、気づきや洞察、「今観ておくといいこと」などがもたらされます。

三瀧の山を下からゆっくりと登っていく。
新緑のトンネルの中、豊かな水音を聴きながら。
その時々に、気になった仏像(たくさんの仏像やお地蔵さんがあちこちに佇んでいらっしゃいます)や樹々にごあいさつ。
三の滝、二の滝…と登っていくにつれ、滝や水音や仏像や樹々が、いろんなヒントやメッセージを届けてくれる。

そしてたいていの場合、そのあとに到達する本堂の観音様が、新しい見方や気づき、洞察をパアっと与えてくれる。
ここしばらくのあいだに起きていた出来事や、その日いろんな存在にもらったヒントやメッセージをまとめて発展させたような形で。

あるいは別の次元からの見方を教えてくれるような。
あるいは「今まで起きていたことは、つまりそういうことだったのか!」
と、今までバラバラだった出来事にスタタターン!と軸が通って腑におちるような。

さらに、もし必要であれば、ハートに「その体験」までがもたらされる。

そして観音様とのおはなしの後、仕上げに、一の滝で全身クリアリングしてスッキリ☆

…という「物語」を愉しめる場合が多いのです。
なので毎回なにが起きるか楽しみで楽しみで、三瀧寺まいりは欠かせません。

今回も然り。
またもや新しい気づきがもたらされ、感謝。
いつもありがとう、観音様。いつもありがとう、三瀧の山。
おかげで何だかすっきり落ち着いた気がします。

あ。
私が「もっと頻繁に三瀧に来たい〜!」と思うほどには来れてないのは、
もしかしたら、次の課題やテーマが来て、メッセージが届くときだけ三瀧に呼ばれてるのかもしれない…?と、今思った。
それって、占猫のリーディングのお客さんが、必要なときに魂からのメッセージを聴くために、なぜか「魂に呼ばれる」ような感じと似てるかも、ね。
青空美容室。
この前の日曜日、「アースデイ広島2013」というイベントが開催されたので遊びにいってきた。
地球に優しく、環境問題などを考える日として、毎年アースデイの4月22日を中心に各地でいろんなイベントが行われていて、その広島版という感じ。

実は私がこのイベントに行った一番の理由は、その会場にある。
通称「ポップラ通り」というらしいが、川の多い「水の都」広島らしく、街中スグの便利な場所に、川沿いに広がる大きな芝生エリアがあって、その場所自体が大好きなのです。

じゃあ普段から行けばいいんだけど、こういうイベントがないとなかなか行かないものなんですね〜。

東京なんかだと、川があると必ずといっていいほど柵が巡らしてあるけれど、広島は(キリがないからか)ほとんど柵とかなくて、視界も広くて気持ちいい。

芝生に寝転ぶのもいいし、川まで降りるのもOK。
素足で気楽に歩けて、水と草と風と光とを存分に味わえる場所なのです。
今回も前日からの雨があがって、青空の気持ちいい天気に恵まれた1日でした。

そして、こういうイベントに来ると、知り合いに出会う確率も多く。
今回も、久しぶりに再会した方が川沿いに「青空美容室」をオープンしてました。
丸椅子1つと、ぺらっとした紙の看板だけで。

「ハサミはね〜、いつも持ち歩いてるんだけど、ちょうどこのイベントの物販ブースで、この可愛いアンティークな椅子を見つけちゃって!ついつい買っちゃったから、せっかくだし急きょ開店したの(笑)」と。

あ。そうそう、これだ。
最近、足りてなかったもの。
パズルのピースがぱちっとハマったような。
自覚なく無意識だったけど、こうして目の前に現れてみたら、実はすごく欲しかったもの。

まだ髪の長さとしては切るタイミングではなかったのだけど、
さっそく「手入れする」という感じで、1、2センチ切り揃えてもらうことにした。


もともと私は、そんなに頻繁に髪を切る人間ではない。
長い髪のまま伸ばし放題にして、年に一度くらい切り揃える…という感じ。

東京にいる時には、美容室に行くこともなかった。
どうしていたかというと、趣味で髪を切っている友人に頼んで、
近くの井の頭公園のベンチを使って、森の中で季節を愉しみながら切ってもらっていたのです。

それは今思えば、とても気持ちいい、贅沢な時間だったと思う。
鳥の声を聴き、池で魚が跳ねるのを見、木漏れ日の温もりを感じ…。

髪もやっぱり、そういう自然の中で切られるのが好きみたいな気がする。

でも広島に来てからはその友人もいないし、森林浴を楽しめるような大きな公園も近くにないし。必要に応じて美容室で切ってもらってたのでした。

もちろん、それは一般的なことだし、別にそれを不満に思ったこともなかったのです。
でもここで「青空美容室」という、急きょ作られた、白いシンプルな紙にボールペンで描かれた看板を見たとき、パチっと思い出しちゃった。

ああ、これが今の私に必要なものだ。と。
それが何なのかを具体的に説明するのは難しい。
けど、何が心地良かったのかは書けるので羅列してみる。

川べりに置いた小さな丸椅子に座る。
風が強かったので、切る立場からするとちょっと大変だったみたい。
風向きに合わせて、丸椅子をグルグル回して方向を変えながら切る。

雨上がりの太陽のくっきりした強い光。
川の上を走ってきた風の匂い。
水面に反射する光の煌めき。
水上を飛んで行く、さまざまな種類の鳥たち。
足に伝わる、芝生と大地のどっしり感。

時折、子どもたちが作ったシャボン玉がキラキラふわふわと漂ってくる。
少し先にあるライブスペースから音楽が聴こえてくる。
近くをワンコが走り、子どもたちが走り。

美容師さんも2才のお子さんがいて、子どもがおねだりした時には、何と片手で授乳しながらの超絶技巧カット。

そういう「母」の優しさと同じフィーリングで、私の髪を何度も何度も優しく撫でながら、のんびりカットしてくれる。

風が私の髪の毛一本一本のあいだをサラサラと通り抜けていく。
太陽の光と熱が、頭頂をチリチリと温めて。
髪も身体も大喜び。

そうそう、これが欲しかった。
髪を切ることが、もっともっと気持ちよくなるために、私にとって大事なもの。

ここしばらく入ってなかったところが満たされた気分でした。
どうもありがとう。
これからもタイミングが合えば、「青空美容室」を利用させていただきたいと思った次第。

きっと「贅沢」って、こういうことだね。

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